猫を自室で看取ることにした
猫がどうやら生を終わらせようとしている。
病院に連れていくか一晩考えた結果、自室で最後を看取ることにした。
すでに水も食事もとらない。
体を時おり痙攣させながら今もこれを書いている机の下で身を隠しているつもりなんだろう、力なく横たわっている。
愛すべき相棒ゆえに病院での延命はしたくない。
ここ2、3日が山だろうと思われる。
生物がいつか生を終わらせるのは何も特別なことではない。
ただ、わかってはいるけれど感情的には辛いものがある。
目の前でその命を終わらせようとしている相棒を直視するのは辛いけれど、見とかないと、とも思う。
体をさすってやりたいが、さすると猫のほうが頑張ってニャアニャア鳴こうとするのでしんどそう。
もはや自分にできることは今のこの心境をここに書き記しておくことと、この猫に最後まで寄り添ってやることくらいしか思い浮かばない。
正直なところ、早く楽になってもらいたいとの気持ちはある。
安楽死が一瞬頭をよぎった。
しかし選んだのは慣れた自室で自然に逝かせるという方法。
猫も辛いだろうが自分も辛い。
しかしこの猫に今すごく本当に感謝している。
こういう経験が自分をまた成長させてくれる。
こういう経験は必要なものだと思う。
たとえこの猫が死んでもこの経験は自分の中で生き続ける。
最後を見とれるなんて最高の思い出だ。
忘れない。
愛すべきものが目の前で息を引き取ろうとしている様。
こんなblogなんか書いてる場合じゃないだろ、なんてことは言わないでもらいたい。
こんな場合だからこそ書いておきたいんだ。
思い出に浸るのはまだ早い。
なにせこいつはまだ生きてるんだから。
最後の時が来るその瞬間まで二人で穏やかにいつもと変わらぬ日常を過ごそうと思っている。
ジメジメとした無駄な後悔に毒されてない、感謝に包まれた前向きなさよならを目指して。