よろず無駄無し屋

出たとこ勝負な文章ゆえの生々しさ

仏教おもしろいよ

こんにちは、無駄無し屋です。

 

僕は、10年ほど前から、生活に最低限必要なお金と、無限に豊かな心を持つことを理想とするスタンスで今日まで暮らしています。

政治や経済には興味があまりないのですが、心という目には見えないものに興味を持ちはじめたのも同じく10年ほど前のことでした。

それから仏教というものに辿り着いたんです。

僕の解釈では、仏教は宗教というよりも、心を扱った学問という感じに受け取っています。

しかも、これがけっこう興味深くおもしろいのです。

別に熱心な信者というわけではなく、いろいろな宗派の教えというものを興味本意で覗いてみました。

 

まず、仏教には小乗仏教大乗仏教の大きな二つの流れがあります。

  • 小乗仏教は、厳しい戒律のもとに修行を積んで行き、悟りを目指すというスタイル。
  • 大乗仏教は、その小乗仏教に後の偉い僧侶の方々が改良を加えたもので、色々なスタイルのものが存在している

 

因みにタイなどの東南アジアでは小乗仏教が主流で、僧侶はすばらしい存在としてあがめられているそうです。(なまぐさ坊主と罵られることが多い日本とは少し違いがあるみたいです)

我が国日本に広まっているのは、大乗仏教です。

この大乗仏教も日本では大きく分けて13の宗派からなっています。

  • 律宗
  • 華厳宗
  • 法相宗
  • 天台宗
  • 真言宗
  • 融通宗
  • 浄土宗
  • 浄土真宗
  • 時宗
  • 臨済宗
  • 曹洞宗
  • 黄檗宗
  • 日蓮宗

それぞれの宗派にはそれぞれの教えがあり、これらを調べているうちに、法相宗という宗派の教えに興味を持ちました。

簡単にこの法相宗の特徴を説明すると、

僕たちが認識している世界はすべて自分の心が作りだしたものであって、10人の人間がいれば10人の世界がある、ということと、日頃の表層意識のさらに奥には、阿頼耶識(あらやしき)、末那識(まなしき)という深層意識が存在している。ということになると思います。

 

こういう説明を読んだときに、西洋のある学者の名前が頭に

浮かんできました。

ジークムント・フロイト。精神分析学の創始者と呼ばれる有名な人です。

そのフロイト氏が言うには、


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「氷山はその大きさの7分の1のみを海面の上に出して漂う。人間の心も意識は海面の上に出た氷山の一角に過ぎず、その下にはさらなる深い心が存在している」と推察しているみたいです。

法相宗の主張と非常によく似ている感じが見受けられます。

 

このフロイトの主張は、20世紀の大発見と騒がれたようですが、法相宗では、それよりもはるか昔にその存在を説いていました。

どちらが先にしても、東洋でも、西洋でも、この意識の奥にある深層意識というものを認めています。

一時話題になった引き寄せの法則というものの中にも、成功のイメージを深層意識にインプットすることでそれは現実になるというようなことを書いていたような気がします。

 

こういうようなことを知った上で日常を暮らしていると、なるほどなと、納得するような場面に出くわすことが多々あります。

それは自分を見ても他人を見ても。

他の宗派の教えも色々とバリエーションが豊富で、仏像などもそれぞれの役割が設定されてあり、仏教というものは、非常によく練られ、作り込まれた世界観だと感心します。

 

あの人工知能(AI)の父と呼ばれるマービン・ミンスキーは、「釈迦は偉大な心理学者だ」と絶賛し、ロボットに心を与えようと研究をする際に、お経をテキストとしたらしいです。

 

物質至上主義に片寄ってしまった現代だからこそ、心に目を向ける必要性を感じます。

なんといっても我が国の自殺率は不名誉なことに世界トップクラスです。

心の闇の究極の結果が自殺であり、日頃の悩みも元を辿れば心が出発点だと思います。

 

僕の個人的な意見としては、本来心を扱うプロであるはずの宗教家の人たちに、葬式で金を貰うのもいいけれど、死んだ後の事後処理に特化するのではなく、生きている人間の心を少しでも救うという本来の仕事にも精を出してもらいたいと思ったりしています。

 

まあでも仏教自体は僕は勉強になるし、面白いので好きですね。

興味が湧いた人がいたら、いろいろ調べてみてください。

自分の考え方にぴったりフィットするおもしろい宗派が見つかるかもしれません。

 

今日はこのへんで