よろず無駄無し屋

出たとこ勝負な文章ゆえの生々しさ

図書館

f:id:mudanashiya:20190119105506j:plain

こんにちは、無駄無し屋です。

 

僕は週に三日も四日も図書館に好きで通うので、今日は図書館について書いてみようと思います。

 

僕の通う図書館は自宅から歩いて20分程のところにあります。

自宅で机に向かって色々ごそごそとやっていると、無性に太陽の光を浴びたくなるものです。

そんなときにちょっとした散歩がてらに図書館に足を伸ばすのです。

『歩く』という行為がまず気持ちがいい。

鳥の鳴き声を聴いたり、今の季節なら水仙の花が咲いていますからその香りを嗅いでみたりと、色々自然と触れ合うことができます。

日本水仙の香りは大好物で、いつも花に鼻がひっつく位に接近していってクンクンしています。

皆さんも是非一度クンクンしてみてくださいい。

そんなことをしながら歩いているとあっという間に図書館に着いてしまいます。

特に目当ての本があるわけでもないので、とりあえずは館内を適当に歩きながら、ぱっと目につく本が現れるまで物色してまわります。

よくよく見ながら歩いているといつも思うのですが、本当に色んな本があります。

興味の幅が広くて読書が好きな人ならば、一生楽しめることでしょう。

 

しばらく歩くと日頃からふと考えたりしている他愛のないことがキーワード的役割を果たし、興味をそそられるタイトルの本との邂逅に辿り着くのがいつものパターンです。

因みに今日手に取った本は、勝海舟のお父さんが書いた自伝的書物の『夢酔独言』でした。

少し前に勝海舟の先祖のことから明治32年に没するまでのことを、上下二巻に分けて詳しく書いてあるものを読んだときに、この勝の親父が書いた夢酔独言のことにも少し触れてあったので今回目についたわけです。

こうやって本から本へと繋がっていくところも、面白く、想定外な知識を得ることになり、どこか得した気分になります。

図書館は基本的には本を読むところですが、こうしょっちゅう通っていると、同じくしょっちゅう通っている人と顔見知りになり、時には外の喫煙所でタバコを吸いながら世間話に花を咲かせることもあります。

そんな中のある一人のおじさんは、どうやらギャンブル依存症のようで若いときは競馬、競輪、ボートにパチンコと、あらゆる博打にのめり込んだ結果、身を持ち崩すことになったと煙草をくゆらせながらよく過去を口惜しがりながら語っています。

そしてたどり着いたのが、余計なお金を使う誘惑のない図書館だったというのです。

 

図書館はギャンブル依存症の人も救っているのですね。

人にわけありです。

実際に話をしなければ、まさかそういう理由で毎日図書館に通っているとは思いません。

こういう生々しい話は本人には悪いけれど、なかなか興味深いものがありますし、図書館に来て本だけじゃなく人とも出会えるとは本当に素晴らしいことのように思います。

 

単純に知的好奇心を満たす為にやって来る人も、ギャンブルの誘惑から逃れる為にやって来るひとも、僕みたいに別段これといった理由はないけれども、トータルで楽しいから通うというような人もいて、図書館というのはありがたい施設だなぁ、と思うのでした。

今日はこの辺で