よろず無駄無し屋

出たとこ勝負な文章ゆえの生々しさ

人付き合い

 

 

元来好き嫌いがはっきりしているタチなもんで嫌いな人間とは一言も口をききたくない。

 

嫌いな人間には話しかけないし話しかけさせない。

 

稀にそういう空気を読まずに話しかけてこられることもあるが、こう言う。

話しかけてこないでくれる?

と。

 

誰がどのように非難や忠告をしてこようが、お気に入りの物や人以外は身辺に置く気が全くない。

それじゃあ世界が狭くなるよとの忠告なんてありがた迷惑でしかなく、広く浅くよりも狭く深くが心地いいんだから仕方がない。

 

そんな生き方があったっていいはずだし、好きでもない物や人を身辺においてストレスを感じるよりもよっぽど自分にとっては快適だ。

 

八方美人を否定はしない。

それはそれで一つの上手な処世術だと思う。

ただ自分の好みではないだけの話である。

友人にはこの八方美人的な人間もいるけれど、別段嫌悪感は抱かない。

 

ついでに言うと他人から勝手な期待をかけられるのは迷惑だし、その逆に自分も相手に一切期待もしない。

どんなに仲が良かろうが無意味な同調も絶対しない。

そんな感じで突き通せばそれを理解してくれる人間が現れるからそれでいい。

 

本来良い人間関係というものはお互いの価値観を認めるところにあると思っている。

自分勝手な人間だって全然いい。

こちらの自分勝手も受け入れるなら。

もうお互いが言いたい放題のやりたい放題というのが理想的な関係である。

 

心の狭い人間と付き合っても同調してやらなくちゃふてくされるんならめんどくさいだけである。

自分の正しいを普遍的な真理とでも勘違いしてるようなのは負のオーラしか放っていない。

こちらの運気が下がるだけなので逃げるが勝ちだ。

 

そんな感じの人付き合いをかれこれ物心ついた時から30年ほど続けているが、未だになにも不自由したことはない。

 

別に皆の人気者になるつもりもなけりゃ、社会的地位を築こうとも思わないので、このまま言いたい放題のやりたい放題を狭く深い世界の中で堪能してこの世を去りたいと思っている。